11月24日2010年 |
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食用油脂事業のカーギル社への売却を断念−豪グッドマン社 |
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大手食品・乳製品業者Goodman Fielder Ltd社は、オーストラリアの自由競争監視機関が反対していることで、自社の食用油脂事業をCargill
Australia社に売却しないと発表した。
Goodman Fielder Ltd社は金曜日の声明で、「オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)が正式にこの売却に反対したことで、Goodman
Fielder Ltd社とCargill Australia社は、2009年12月から行なっていた売却に向けた協議を正式に終了することに同意した」と発表した。 ACCCは、市場での競争が阻害されると今年3月に初めて売却について反対を表明していた。 Goodman
Fielder Ltd社は、食用油脂事業を世界的な食品・農産物業者であるCargill Australia社に2億4,000万ドルで売却することに合意していた。 そして、「食用油脂部門は、採算割れとなることが予想されるなか、利益を最大限上げるために、事業の見直しやリストラを行なってきた。 この事業に再焦点を当て、市場での位置づけを変えるために、相当な努力を行なってきた。 詳細は11月25日に開催される株主総会で発表する」と話した。 (Source:
AAP, 12/11/10 "Goodman puts end to Cargill sale")
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11月24日2010年 |
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動物虐待とされる雌豚房の廃止を投票で決定−豪豚肉業界団体 |
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オーストラリアの養豚農家たちは、養豚業界の動物愛護の基準を変える歴史的な投票を行なった。
昨日開催された豚肉業界の団体Australian Pork Limitedの年次総会で、養豚農家たちは2017年までに雌豚房(Sow
stall)を廃止することを投票で決めた。 雌豚房は、妊娠にしている雌豚をほかの豚の攻撃から守るために、囲いで仕切られた狭いスペースである。
ビクトリア州農家連盟(Victorian Farmers Federation)の豚グループの会長で、養豚農家のジョン・バーク氏は、「今回の動物愛護の基準の改善は、オーストラリアの養豚農家にとって、海外マーケットでの主要競争相手であるカナダ、アメリカ、デンマークなどと比べて優位に立てる。 今回の投票に至るまでは、感情的な議論があったが、結局は業界の過半数が雌豚房の廃止に投票した。 この変更で業界全体で1億ドルの費用がかかる。 投票で決定された以上、廃止に向けて前に進んでいく」と話した。 (Source:
ABXC, 18/11/10 "Australian pig farmers vote to end sow stall use")
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11月24日2010年 |
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小豆の生産を奨励 − 豪豆類業界団体 |
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豆類の生産者団体のBean Growers Australiaは、大豆の生産者たちに小豆の生産を勧めている。 これは海外で需要が高まっていることから、オーストラリアでの新しい生産者を積極的に見つけようとしている。
同団体のアンドリュウ・マクドナルド氏は、「小豆の栽培は簡単なものではないが、大豆生産の技術を持っている人たちにとっては、新商品して取り扱う価値がある。 大豆にない害虫の駆除が大変で、収穫時期や乾燥もタイミングを間違えると大変困難になる」と話した。 (Source:
ABC, 19/11/10 "Adzuki beans")
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11月24日2010年 |
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キーウィー・フルーツの病気の感染が拡大−ニュージーランド |
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ニュージーランドの農業相は、「重要なキーウィー・フルーツ産業を襲っている病気を根絶することは、おそらく無理であろう」としぶしぶ認めた。
キーウィー・フルーツかいよう病(PSA: Pseudomonas syringae pv. actinidiae)の菌が、Bay
of Plenty地域以外のキーウィー・フルーツの栽培地で発見された。 同相は、「Hawkes
Bay地域でキーウィー・フルーツ園2ヶ所がPSAの感染地と確認された」としている。 それらの場所は、1週間半前に最初にPSAが発見されたBay
of Plentyの南200キロの所にある。 今までに25ヶ所のキーウィー・フルーツ園でPSAが確認され、現在ほかの場所も検査している。
今の所、キーウィー・フルーツの輸出量には影響が出ていないが、オーストラリアとアメリカは、ニュージーランドからのキーウィー・フルーツの挿し木用の切り枝の輸入を禁止した。 キーウィー・フルーツ業界は、この病気が、授粉から感染したのか、根から感染したのか、また気象状況によるものかを調査している。 (Source:
ABC, 17/11/10 "Disease decimating kiwifruit orchards")
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11月24日2010年 |
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豪ドル高でキャタピラー社が工場を閉鎖 − ビクトリア州 |
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オーストラリア製造労働者組合(AMWU)は、「豪ドル高により、メルボルンで鉱山関係のトラック車体を生産している100人の労働者が犠牲になった」と話した。
同組合のデーブ・オリバー氏は、「キャタピラー社で働く60人の正社員と40人の契約社員は、ビクトリア州Tullamarineにある工場での生産を12月15日で終了するとの通知を受けた。 同社は『倉庫スペースがなくなったことで、この決定を行なった』と社員に説明しているが、豪ドル高が影響していると思う。 豪ドルはこの数ヶ月間、米ドルに対して急速に強くなって来たあと、米ドルの価値を上回った。 鉱山業からの需要で好調な業績を出していたが、同社は今後メキシコから輸入すると発表した。 今回工場閉鎖を反対したとしても、オーストラリアの鉱山ブームが去った時は、結局閉鎖することになる。 オーストラリアの長期的な利益を考えると、雇用や技術の維持や、重要な産業のひとつとして、政府による製造業への支援が必要である」と話した。 (Source:
AAP, 11/11/10 "$A blamed for Caterpillar job losses')
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11月24日2010年 |
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他州の生産減少で、海外市場は南オーストラリア州産乾牧草に注目 |
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オーストラリアの乾牧草が干ばつや雨で被害を受けたり、生産量が落ちている中で、韓国が南オーストラリア州の乾牧草の買い付けを増やそうとしている。
オーストラリア西部の干ばつにより、西オーストラリア州産乾牧草の国内の需要が高まり、ビクトリア州の輸出用の乾牧草は雨により被害を受けた。 南オーストラリア州の乾牧草輸出企業のBalco社のマルコム・メイ社長は、「乾牧草の価格が$20-$30値上がりし、南オーストラリア州の乾牧草生産者には良い状況になっている。 現在のところ、西オーストラリア州やビクトリア州に代わる乾牧草の生産地がないことから、韓国などの海外市場は、南オーストラリア州の乾牧草しか選択の余地はない」と話した。
ビクトリア州の乾牧草生産者は、上質の乾牧草を生産するために雨と戦っている。 冬の雨で牧草が育ちすぎ、春の雨で品質が落ちた。 牧草検査機関のリック・スタドラー氏は、「雨でシーズンのスケジュールがすべて遅れている。 現在のところ、乾牧草のサンプルは少量しか獲れない。 サイロに貯蔵された乾牧草と今シーズン採れた生の牧草を検査したが、生産者は生の牧草を加工するより、貯蔵している乾牧草を使いたがっている」と話した。 (Source:
ABC, 17/11/10 "Hay supply problems may help SA producers")
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11月17日2010年 |
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豪産マンゴが初めて韓国に輸出 − クイーンズランド州 |
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市場開放となる新しい検疫プロトコルによって、オーストラリア産マンゴが韓国に輸出される。
クイーンズランド州政府のティム・マルヘレン第一産業・漁業・農村・地方相は、「韓国への最初のマンゴは、クイーンズランド州のManbulloo社によって輸出される。 これはクイーンズランド州やオーストラリアのマンゴ生産者にとって画期的な出来事である。 クイーンズランド州政府は、マンゴ・ビジネスの海外市場拡大の一環として、マンゴ生産者、輸出業者、各州政府や連邦政府の関係機関と協力してきた。 すべての市場プロトコルを満たすために、長年計画や交渉を行なってきた。 そして今回、韓国市場に参入することが出来た。 オーストラリアは2009-10年度に4,000トンのマンゴを海外に輸出し、輸出額が1,500万ドルとなり、前年度より25%増えている。 オーストラリアから輸出されたマンゴの約80%がクイーンズランド州の企業からである。 今回韓国市場に参入したことで、今後輸出量が増えていくことになる。 韓国の検疫条件を満たすには、害虫不在の認証を受けたマンゴ園のマンゴだけが輸出可能で、出荷前の蒸熱燻蒸が必要となる」と話した。
最初に韓国に輸出されるマンゴは、ケンジントン・プライド種のマンゴで、クイーンズランド州Burdekin地域のHorseshoe
LagoonにあるManbulloo社の蒸熱燻蒸施設から出荷される。 このマンゴの輸入業者は、韓国では大手果実輸入業者であるJinwon
and Global Trading社となる。 Manbulloo社は今シーズン、16トンのマンゴを韓国に輸出することを期待している。 (Source:
Foodmagazine, 12/11/10 "Australia opens mango exports to South Korea")
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11月17日2010年 |
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農家は夏作物に需要の高い大豆に注目−ニューサウスウェールズ州 |
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ニューサウスウェールズ州南部では、夏作物として大豆栽培が人気を呼ぶことになる。
オーストラリア国内・国外からの需要が高くなっているのに加えて、先週アメリカの大豆価格が記録的な高値になったことも要因となっている。
農学者のルーク・ガイナー氏は、「ニューサウスウェールズ州南部の農家たちは、春に雨が多かったことと、灌漑用水の割り当て枠が増えたことで有利な立場にある。 農家たちにとって大豆栽培に賭ける絶好の機会となる」と話した。 (Source:
ABC, 12/11/10 "Southern NSW farmers consider soy for summer")
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11月17日2010年 |
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病気の発生でキーウィー・フルーツ業界が懸念−ニュージーランド |
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ニュージーランドで2番目となる病気に犯されたキーウィー・フルーツが発見され、同国の主要産業であるキーウィー・フルーツ業界に懸念が広がっている。
ニュージーランドでは現在まで、キーウィー・フルーツかいよう病( PSA:
Pseudomonas syringae pv. actinidiae)と呼ばれるこの病気の発生がないが、イタリアなどの海外の主要キーウィー・フルーツ輸出国では発生しており、収穫量に大きな被害が出ている。
ニュージーランド州政府農業省のデービット・ヤード職員は、「今回病気に犯されたキーウィー・フルーツが発見された場所は、北島のBay
of Plenty地域で1番目に発見された場所と道路を隔てたところにある。 現在、このキーウィー・フルーツかいよう病菌の特定と、国内への侵入経路を調査している。 特に根や花粉からの感染の可能性を探っているが、それらのキーウィー・フルーツ園への侵入経路を特定するのが困難な状況である。
バイオセキュリティーのバリー・オニール博士は、「この病気は70ヶ所以上のゴールド・キーウィー・フルーツ園で発生されたことで知られている。 この病気のためにキーウィー・フルーツの木を抜き取らなければならないかの判断するにはまだ早い。 日本や韓国などのアジアの国では、キーウィー・フルーツの木を抜き取ることなく、枝を切ることで感染を予防することに成功している」と話した。 (Source:
ABC, 09/11/10 "Disease threatens NZ's kiwifruit industry") |
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11月17日2010年 |
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10月の新車登録件数が前年を上回り好調を維持−ニュージーランド |
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ニュージーランドの自動車産業協会(MIANZ)は、「10月の新車自動車市場は、新規登録件数が乗用車が前年度月比3.2%、商用車が同17.5%増えて好調を維持している」と話した。
10月の新車登録件数が発表されたあと、同協会のペリー・カーCEOは、「新車自動車業界は10月の数字を喜んでいる。 10月は消費税率が引きげられたことで、月初めの販売は低調であったのは、ある程度予想された。 しかし、月の後半になって販売台数が増え、最終的には前年同月を上回った」と話した。
10月の新車乗用車の登録件数は5,866件で前年同月比3.2%増、今年1-10月の累計でも前年同期より12%増加している。 新車商用車は、前年同月が1,218件であったのが1,431件となり、今年1-10月の累計でも前年同期より16%上回っている。
メーカー別の販売台数の上位は、乗用車部門では1位がトヨタ、2位がフォード、3位がホールデンとなっている。 商用車部門での1位はトヨタ、2位は日産、3位はフォードとなった。 モデル別の販売台数は、乗用車部門の1位がトヨタ”カローラ”の852台、2位はホールデン”コモドア”の412台、3位はフォード”ファルコン”の400台。 商用車部門では、トヨタ”ハイラックス”が216台で1位、日産”ナバラ”は183台で2位、トヨタ”ハイエース”が136台で3位となっている。 (Source:
MIANZ, 06/11/10 "New Vehicle Sales Continue to Hold Up")
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11月17日2010年 |
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ロブスターの浜値が急騰 − 南オーストラリア州 |
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南オーストラリア州南部ゾーンのロブスターの浜値が約40%急騰した。
11月5日には1キロ当たり52ドルであったのが、昨日(11月9日)には最高76ドルとなった。 この価格はこの時期としての価格予想よりは低いが、オーストラリア・ドル高が輸出に影響している。 (Source:
ABC, 10/11/10 "Lobster price jumps')
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11月17日2010年 |
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アジア市場へ海上輸送を使ってチェリーを輸出−タスマニア州 |
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タスマニア州のチェリー業界は台湾、日本、韓国などの東アジア市場に、海上輸送でチェリーを輸出する準備をしている。
タスマニア農業研究所のドゥガルド・クローズ氏は、「タスマニア州でのチェリーの生産量が急速に増えてきており、輸出が必要となっている。 生産者たちは今年の収穫時に、海上輸送での輸出を考えている。 14日間の海上輸送でそれらの市場へ輸出するには、鮮度を保つために温度管理をするクール・チェーン・マネッジメントが重要となってくる。 タスマニア州のチェリーの生産量は1990年代半ばは200トンであったのが、今年は3,600トンとなり、2013年には6,000トンになると予想されている。 大量のチェリーが生産されるので、今までの航空輸送だけから、航空輸送と海上輸送の両方を使って輸出していく」と話した。 (Source:
ABC, 10/11/10 "Tasmanian cherries head to East Asia")
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11月10日2010年 |
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1年後にはタスマニア産ウィスキーの輸出量が2倍に |
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この数週間後に豪ドルの為替レートが米ドルと同等の価値になると予想されているが、タスマニア産ウィスキーの輸出マーケットは今後12ヶ月間に拡大するとされている。
タスマニア産ウィスキーのパイオニアのビル・ラーク氏は、「来年にはタスマニア産ウィスキーの輸出量が2倍になるだろう。 ウィスキーの輸出市場は、国内の高い需要やウィスキー見学ツアーの増加などで広がっている。 タスマニア州の人々は、、タスマニアで良質のウィスキーがされることを誇りに思っている。 『知っている? オーストラリアは良質のウィスキーが出来るのだよ』と言える時が来た」と話した。 (Source:
ABC, 03/11/10 "Whisky on the up despite strong dollar')
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11月10日2010年 |
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オーガニック栽培のマカダミアン・ナッツの生産を促進 |
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利益率が高いオーガニック市場を狙っているマカダミア生産者が、オーストラリア最大のマカダミア加工業者からの支援を受けることになった。 オーガニック栽培のマカダミアン・ナッツは、通常のマカダミアン・ナッツより50%高く売れ、 ニューサウスウェールズ州北部沿岸の多くのマカダミア生産者が栽培を始めている。
同州Lismore近くのAlphadaleにあるMacadamia Processing Company社は、マカダミア生産者対するオーガニックの認定取得、加工、マーケティングをアシストする新しいオーガニックのサービスを開始した。
同社のラリー・マックヒュー氏は、「オーガニック市場に参入することで、大きなマーケティングのチャンスがあると信じている。 そして、マカダミア生産者はオーガニック市場において優位に立つことが出来る。 我社はオーガニック認定団体Biological
Farmers of Australiaから認定を受けており、今年はすでに、一軒のオーガニック生産者からの40トンのマカダミアン・ナッツの加工をしている。 現在、1軒のオーガニック生産者からオーガニックで栽培されたマカダミアン・ナッツの提供を受けており、8軒のマカダミアン生産者がオーガニック栽培を始めることにしている。 我々は長期的に年間1,000トンのオーガニック栽培のマカダミアン・ナッツの加工を目標としている」と話した。 (Source:
ABC, 04/11/10 "New organic service for macadamia growers")
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11月10日2010年 |
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10月もオーストラリアの新車自動車の販売台数は堅調に推移 |
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連邦自動車産業会議所(FCAI)が発表した統計によると、10月の乗用車、
SUV(多目的スポーツ車)、商用車を含めた新車自動車販売台数が8万925台となり、前年同月と比べて0.1%(112台)増加した。
FCAIのアンドリュウ・マッケラーCEOは、「10月のオーストラリアの新車自動車販売台数は、昨年10月とほとんど同じで堅調な結果となった。 昨年10月は政府による景気刺激策の一環として、企業の新車購入に対する減税対策で大幅に販売台数が増えた。 しかし、今年はそのような景気対策がなくても、この結果となったのは業界としては励みとなる。 年間の新車販売台数が100万台を越える見込みである」と話した。
10月に販売された車種ではSUVが唯一22.9%増加したが、乗用車は2.7%、軽商用車は13.3%減少した。 メーカー別の販売台数は、1位がトヨタの1万6,329台、
2位がホールデンの9,956台、3位がフォードの7,150台となっている。 .今年に入って10月までの新車自動車販売台数の累計は、86万1,645台となり、前年同期より13%増加した。 (Source:
FCAI, 06/11/10 "New car sales hold the line in October")
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11月10日2010年 |
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豪ドル高で果物輸出業者は価格の引き下げを迫られることに |
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オーストラリア・ドルのアメリカ・ドルに対する為替レートが過去28年間で最高値となり、オーストラリアの食品輸出業者は、海外市場での競争力を維持するために、価格を引き下げることになるかもしれない。
チェリーやストーン・フルーツの収穫が、涼しい春のために2-3週間遅れている。 園芸作物の輸出業者のデービット・ミニス氏は、「今は海外のバイヤーに対してオーストラリア・ドル高の話はしていないが、商品の出荷準備が整えば、彼らはそのことに触れてくる。 チェリーやストーン・フルーツの輸出価格の見積もりを出す際に、彼らは我々の価格が高いことに気付くだろう。 海外のバイヤーにとっても、我々の生産者にとっても、納得のいく価格を模索することになる」と話した。 一方、連邦議会野党は、「干ばつの損失を取り戻そうとしている農家に、銀行による金利の引き上げが、さらなる負担になる」と話す。
オーストラリア銀行協会のスティーブン・キャロル氏は、「連邦準備銀行が政策金利を引き上げてから、銀行はまだ企業向けの融資金利を発表していないが、それらは各銀行の判断である。 オーストラリア・ドル高は輸出業者にとって厳しいものになるだろう。 また一部の農家は相当額の負債を抱えている。 今年の収穫を見て、今後それらの負債をどうするかを考えるだろう」と話した。 (Source:
ABC, 03/11/10 "Dollar pips prices for fruit exports")
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11月10日2010年 |
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ミナミマグロの漁獲量を25%削減 − 連邦政府環境相 |
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連邦政府のトニー・バーク環境相は、環境保護団体が「商業捕獲を容認していることで、ミナミマグロを絶滅に追いやっている」とのコメントを非難した。
バーク環境相は声明で、「今後2年間ミナミマグロの漁獲量を25%削減することにしている。 オーストラリアの2010年と2011年の年間漁獲量が5,265トンから4,015トンになる。 この削減の決定は容易に決まったわけではない。 これは苦渋の決断である。 ミナミマグロを絶滅から防ぐには国際的な行動が必要となってくる。 それに、漁獲量の削減は、南オーストラリア州ポートリンカンの1億8,700万ドルのミナミマグロ業界に大きな影響が出る」と話した。
しかし、環境保護団体のグリーンピースのジェネビーン・カーク氏は、「トニー・バーク氏は環境大臣としての最初のテストに不合格となった。 科学的な調査では、ミナミマグロを絶滅から救うには、2030年まで全面的な禁漁が必要だとしている。 ミナミマグロはマグロの中で獲り過ぎによる最初の犠牲者である。 獲り過ぎによってミナミマグロの個体数が4.6%まで落ち込んでいる。 保護をしなければミナミマグロは元の個体数まで回復しない。 現在、ミナミマグロは繁殖が可能となる年齢になる前の1-4歳の幼魚が捕獲されており、個体数が回復する状態でない」と語った。
「今回の連邦政府による漁獲量の削減決定は、韓国で開催されたミナミマグロ保存委員会(CCSBT:Commission
for the Conservation of Southern Bluefin Tuna)での厳しい交渉を受けて決まったものである」と話した。 (Source:
AAP, 26/11/10 "Southern bluefin catch cut 25 per cent")
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11月10日2010年 |
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豪ドル高で農家へ輸入トラクターの販売強化−豪トラクター協会 |
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オーストラリア・ドルの価値がアメリカ・ドルと同等となってきている中、オーストラリア
トラクター・機械設備協会(TMA: Tractor and Machinery Association of Australia)は農家に対して、「今がトラクターや農業設備の買時である」と説得している。
農業機械業界で働く人はオーストラリア全体で3万人おり、同協会のマイケル・アームストロング会長は、「今は非常に興味深い時期である。 オーストラリア・ドルが70-80USセントの時に仕入れたトラクターや機械設備の在庫を持っている輸入業者やディーラーたちは、在庫を一掃しようと躍起になっている。 そして、新しい商品を現在の有利な為替レートで輸入や購入しようとしている。 オーストラリア・ドルはアメリカ・ドルに対して過去28年間で最も高くなっており、アメリカ・ドルと同等の価値に近づいている。 一部のエコノミストたちは、オーストラリア・ドルが1.15USドルになると予想している。 農家や請負業者にとって、今後6-12ヶ月間は為替レートの恩恵を受けてトラクターや農業機械を購入する絶好のチャンスとなる。 トラクターや農業機械を製造する会社や輸入業者の将来は非常に明るい」と話した。 (Source:
ABC, 03/11/10 "Plough your money into a new tractor")
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11月03日2010年 |
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品質の劣るひよこ豆をインドとパキスタンへ輸出 |
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ひよこ豆農家にとってこれは大きな前進となった。 オーストラリア最大のひよこ豆輸出業者が、通常は輸出規格に合わないひよこ豆を、インドとパキスタンに販売する契約に署名した。 今シーズン収穫したひよこ豆の多くは、広域的な雨が原因でカビが生え、プレミアム・グレードの基準に達しなかった。
しかし、大手輸出業者JK International社のピーター・ウィルソン氏は、「今回の販売契約は、『このような品質の悪いひよこ豆を販売するマーケットはない』と思っていた多くのひよこ豆生産者に安心を与えたのではないか。 どのような商品でも販売マーケットは存在する。 海外のバイヤーはこのひよこ豆の皮をむき、割って二次加工業者や三次加工業者に販売する。 割引価格でこのひよこ豆を買い付けることに満足している」と話した。 (Source:
ABC, 21/10/10 "Cheap chickpea deal saves the export crop")
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11月03日2010年 |
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ワインの生産過剰の解決のメドが立たない−豪ワイン業界 |
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オーストラリアのワイン業界は、次のブドウの収穫期に2億リットルのワインを生産することになるが、その間にすべてを販売するのは困難である。 中国は急速にワインの消費量を伸ばしているが、それでも追いつかない。
オーストラリア・ワインメーカー連盟(WFA)のピーター・シュルツ会長は、「例年並の180万トンとされる2011年のワイン用ブドウの収穫量で、市場の需要を2,200万ケース超えるワインが生産される。 そして、4,600万ケース(4億1,400万リットル)のワインがコスト以下の値段で販売されることになる。 2011年の生産量と過去の生産過剰のワインを合計すると、9,000万ケース(8億1,000万リットル)が過剰となる」と話した。 オーストラリア農業資源経済局(ABARE;
Australian Bureau of Agricultural and Resource Economics)は、ワインの過剰は最高18億リットルまでなり、少なくとも今後5年間は12億リットルの過剰が続くと予想している。
WFAのスティーブン・ストラチャンCEOは、「過去12ヶ月間に8,000ヘクタールのブドウの木が伐採され、1万3,000ヘクタールのブドウが収穫されないでそのままになっており、生産過剰の解決まではまだほど遠い。 豪ドル高は、生産過剰の状況にさらに拍車をかけており、海外市場や主要な販売先であるアメリカやイギリスでのオーストラリア産ワインの競争力も失わせている」と語った。 シュルツ会長は、「2004年には、イギリスでのオーストラリア産ワインは1本当たり小売価格10ポンドで、オーストラリアのワイン生産者は1ケース当たり86ドルの収入があった。 今は豪ドルがポンドに対して50%高くなり、49ドルの収入しかない。 アメリカ市場も同様で生産者の収入が98ドルから69ドルに下がった」としている。
ワイン業界のコンサルタントのトニー・ジョーダン氏は、「ワイン生産者たちは、急成長している中国にあまり期待をかけてはいけない。 中国の今年9月までの過去12ヶ月間のオーストラリア産ワインの輸入量は、前年同期と比べて34%増えて2,230万リットル、額としては1億2,200万ドルとなっている。 今週中国広東省のリゾートホテルが、赤ワインを満たしたプールを開設した。 本来、中国のバイヤーは一流のフランス産ワインを好むが、オーストラリア産ワインもフルーティーな味わいで人気がある。 しかし、現在オーストラリア産ワインは、低品質の中国産ワインと比べて有利な立場にあるが、その優位性は長く続かない。 中国産ワインの品質は向上しており、すぐにオーストラリア産ワインの販売マーケットで、200-300元(30-45ドル)の価格で競争してくるようになる」と話した。 (Source:
The Australian, 20/10/10 "Producers drowning in a flood of wine")
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11月03日2010年 |
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インチキな豪産オリーブオイルを公表 − 豪消費者雑誌 |
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オーストラリアの消費者支援団体「チョイス」が発行する雑誌で、”インチキな商品賞”にいくつかのオーストラリア産オリーブ・オイルが選ばれた。
今年「チョイス」が28社のブランドのエクストラ・バージンオイルをテストした結果、それらの半分が品質に問題があることが分かった。 主な不正なブランドはイタリアとスペインであったが、オーストラリアのブランドも多く含まれていた。
オーストラリア産のオリーブ・オイルが何が問題なのかの質問に、オーストリア・オリーブ協会のポール。ミラー氏は、「指摘されたオーストラリア産のオリーブ・オイルは決められた等級の水準に達していなかった。 そして少々古いことが分かった。 我々業界の基準でテストした人に聞くと、『販売している棚から回収したらそれで良い』と言っていた。 ちょっと小売店の棚に長く置きすぎていたのではないか。 今回のことで分かったのは、オルーブ・オイルには消費期限があり、1週間で悪くならないが、良いオリーブ・オイルはおそらく約2年間である」との回答があった。 (Source:
ABC, 27/10/10 "Shonky extra virgin olive oil")
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11月03日2010年 |
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オーストラリアの食品・雑貨の輸入額が輸出額を上回る |
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オーストラリアは食品・雑貨の輸入国となり、業界団体はこの貿易赤字を解消する対策を模索している。
オーストラリア食品・雑貨カウンシル(AFGC)の報告書によると、食品・雑貨の貿易収支が、2004/05年度の45億ドルの黒字から、2009/10年度には18億ドルの赤字に転落したとしている。 この報告書は税理士法人KPMGの協力のもとで作成され、生鮮食品、加工食品、飲料、雑貨を対象にしている。 6年間で貿易赤字になったのは、輸入が年間平均4.9%づつ増えている反面、輸出が年間平均1%づつ減少していることが要因である。
オーストラリア食品・雑貨カウンシルのケイト・カーネル会長は、「オーストラリアの食品業界は依然として世界で主要な輸出業者であるが、輸入が急速に増えて貿易赤字になった。 計画されているマレー・ダーリング川流域の農業用水の削減が、オーストラリアの食品輸出の競争力に影響することになり、国内でも輸入食品と競争することが困難となってくる 2009/10年度の輸入額は233億万ドルで、生鮮食品はその内のわずか1.9%となっている。 雑貨が55.6%と大きな割合を占めて、特に高額な医薬品、化粧品、石鹸が主な商品である。 オーストラリアの食品や雑貨の生産者が輸出を増やし、競争力を付けて長期的な成長が出来るように、政府の戦略が必要となってくる」と話した。 (Source:
AAP, 27/10/10 "Australia a net importer of food") |
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11月03日2010年 |
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ミナミマグロの個体数が回復も、依然慎重姿勢 − 豪マグロ業界 |
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オーストラリアのマグロ業界は、日本の違法マグロ漁を防ぐ努力の成果に満足している。
日本は長年に渡る違法なミナミマグロ漁を認めて、漁獲割り当て量の削減を受け入れている。 オーストラリアのミナミマグロ業界のブライアン・ジェフリーズ氏は、最近ミナミマグロ保存委員会(CCSBT
- Commission for the Conservation of Southern Bluefin Tuna)に出席し、「日本による違法なミナミマグロ漁の取り締まりの努力は評価できるが、ミナミマグロの個体数の回復にはまだ至っていない。 感覚的には状況はよくなっていると思うが、過去50年間公海で獲り過ぎたものが一夜で変わるものではない。 しかし、ミナミマグロの個体数は急速に回復してる。 それによって、また公海で違法な漁や割り当て枠を超えるミナミマグロを漁獲する国が現れることを我々は懸念している」と話した。
(Source: ABC, 25/10/10 "Australia wary of tuna stocks improvement")
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11月03日2010年 |
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栗の病気であるクリ胴枯病の発生を抑制 − ビクトリア州 |
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